公費でのご注文を頂くことが時々あります。
先だって公費で700円の本を1冊、メールでご注文頂いたのですがそれはそれで有り難いのですが、お支払いは2ケ月後とのことでした。
公費の場合、申し合わせたように2ケ月後の振込が多いのでそれは事務上仕方ないと思っていますが、今回、必要書類は「見積書」「納品書」「請求書」と「古書価格認定書」を各1通となっており、問題なのは「古書価格認定書」です。
「古書価格認定書」とはその名のとおりその古書組合が古書価格を適正であると認定する書類なのですがその古書価格認定書はタダではないのです、200円いります。
700円の本を200円(この200円は当方自腹になります)の古書価格認定書を付けて2ケ月後の銀行振込。
う~ん。
しばらく考えた末、メールで他の方法でとお願いしましたら、「私費で購入します」とのご連絡があり、お支払い確認後スグに送本させて頂きました。
・・・・・・。
ということで今後の「公費購入」について当店の見直しをしなくては、と、考えております。
ここで一言、
実は「古書価格認定書」というものの存在意義が未だに解せないんです。
古書価格を古書組合が適正であると認定する?
各古書店(古本屋)は仕入れ価格などとか現価値などとかを鑑みて、自店なりの適正値付けをするものでして、組合が貴方の店のその本は高いとか安いとかを通告してくるものでもないんです。
だいたい、組合が高いの安いの適正ではないといちいちそんな仕事は全くしていないんです。
つまり、古書価は店主判断ですね。
ですので、
しいて言えば「古書価格認定書」は全くの形だけのお役所的書類という事になりますので公費という事で必要とあればある意味仕方ない事かもしれません。
(2021年01月07日)追記
この記事を書いてから2年過ぎましたが、1年くらい前から「見積書」「納品書」「請求書」は公費でのご購入として必要としてるところもありますが、当店では「古書価格認定書」を必要というところは全く無くなりました。
「古書価格認定書」はもう過去の遺産になってきてるのかも、です。
それもそのはず、若手の古本屋さんに「古書価格認定書」ってナニ?
と言う人も少なからずいます。(ボソツ!)